ドライクリーニングは水ではない液体、つまり有機溶剤で洗浄する方法です。
ドライクリーニングは洗浄する過程で、収縮やシワなどを抑えることができるため、風合いを保ちながら洗うことが出来ます。
検品
洗浄前に在中品、釦、副素材やシミ、破れなどお品物の状態をチェックします。
また、釦はドライクリーニングの溶剤で溶けたり接着が剥がれるものや機械力で割れるものもあるため、釦の種類によって取り外したり、アルミホイルで保護します。
ドライ洗浄
当社では油を溶かす力や乾燥の条件の違う3種類のドライクリーニング溶剤を使用しています。
繊維、織り、染色、副素材などを考慮して、お品物に最適なドライクリーニング溶剤と洗浄、乾燥方法を選択します。
ドライクリーニング溶剤は、フィルターでのろ過や蒸留により再生して、繰り返し使用されます。
・水洗いでは綿などのセルロース繊維は、膨潤したり天然の撚りが戻ったりします。またウールは繊維のスケールが開き絡み合い易くなります。これらが原因で、水洗いは収縮が起こ易い欠点があります。
  それに対して、ドライクリーニング溶剤ではこの様な現象が起こらないため、、収縮が起こりにくい長所があります。

恒隆白洋舍では、洗浄品質を維持するため、白洋舍の研究所による洗浄品質の試験を定期的に実施しております。
シミ抜き
ドライクリーニング溶剤は有機溶剤、つまり油ですので、油性の汚れは良く落ちます。
逆に水溶性の汚れは、洗剤によりある程度落ちますが、水洗いと比べると落ちが悪い欠点があります。
シミ抜きでは、シミの部分だけ水洗いしたり、水にも油にも溶けない不溶性の汚れなどを、様々な薬品を使って落とします。
シミ抜きの方法はシミの種類だけではなく、繊維の種類や染色等を考慮しておこなわれます。
・水溶性、油性の汚れ、シミも、時間がたつと酸化されて取れにくくなる場合があります。早めにクリーニングやシミ抜きをすることをお勧めします。
仕上げ
衣類は体にフィットするように、さらにファッション性からも立体的に縫製されています。
恒隆白洋舍では、まず人体型の仕上げ機を使い、蒸気と熱風で衣類のシルエットをよみがえらせます。
その後、衣類の種類ごとの仕上げ機とアイロンを使って細部を仕上げていきます。

恒隆白洋舍では、シミ抜きと仕上げの品質維持と技術向上のため、毎年定期的に白洋舍の技術指導員による品質チェックと技術指導を受けています。